参加者:二回生 佐々木、坂本
一回生 後藤、西
OB 清水監督(2/18,19)、野口コーチ(2/18)
日程:2017年 2月 15~20日
山域:八ヶ岳
行程:離洛~茅野~渋の湯~黒百合平~天狗岳~硫黄岳~行者小屋~阿弥陀北東稜~行者小屋~美濃戸山荘~帰洛
2月八ヶ岳合宿の報告です。
前半、渋の湯~行者小屋までは1,2回生の冬山経験を着けるため縦走を、
後半、行者小屋~阿弥陀北西稜はバリュエーションの冬季登攀を行った。
2/15(水)天気:晴れ
22時に京都駅に集合し、23:25に京都駅G3バス乗り場より夜行バスで茅野に向けて離洛
2/16(木)天気:晴れのち風強し
6:50茅野駅着~7:30茅野駅発~8:10渋の湯着~9:00渋の湯発~11:45黒百合ヒュッテ着~12:10黒百合ヒュッテ発~13:05fix通過~14:25東天狗岳通過~15:35根石岳通過~15:40根石山荘着
6:50に茅野駅に到着、各自持参した朝食を頬張り、タクシーにて渋の湯まで移動。
渋の湯前でトイレやらビーコンチェックなどの準備をする。
林間を行く。 後藤が遅れる。後藤の後ろを行く筆者は後藤のおかげでペースが上がっていない事がバレず安堵する。30kg超のザックは160cmの筆者には辛い
黒百合ヒュッテ前にて後藤。天気が良く皆サングラスを着ける
後藤のサングラス姿がイカツい。大佐というあだ名が後藤に付けられた。
部員はこのあだ名を気に入り、 主に後藤を揶揄するときに「大佐ぁ~w」と呼ぶ。
中山峠より 眺望よし
東天狗岳に向かう途中に少し勾配のキツイところがあり、fixを張る。
当時は何も疑問に思わなかったが今思うと本当にfixを張った意味が分からない。
よくある斜度でナイフリッジな訳でもない。
1,2回生のみの初の合宿ということで安パイをとったのだろうか。
(手前左が西、右後藤、右のこちらを見ているのが佐々木)
無駄にかっこをつける西
風がまあまあ強く、東天狗手前の岩影で休憩
ちなみに、左の佐々木がgo-proを着けているが寒さで電池がイカれ動画は撮れていない。
大学の広報の企画でお借りしましたが動画が撮れず申し訳ございません。。。
根石岳山荘 強風のため山荘の風下にテントを張る。
テント内。夕食は鶏鍋、あっさりし過ぎて冬では物足りない。
天気予報では明日はお昼の12頃から荒れるようだ。明後日の朝に行者小屋で監督コーチと合流予定であったので5:30出発でお昼までに赤岩の頭直下の樹林帯に行くことにする。
2/17(金)天気:曇りのち吹雪
3:30起床~5:50出発~8:50硫黄岳~14:10登山より1つジョウゴ沢側の尾根2520m付近テント設営
起床から出発まで2時間20分。時間短縮が課題である。
朝から強風であった。コルであるから風が強くて当然だがそれを考えてみても荒れていた。
本来なら沈殿しても良かったが今合宿の主な目的が赤岳主稜と阿弥陀北西稜の登攀であり、そのサポートのために来てくださる監督コーチとの合流のため足早に行く。
目の前に硫黄岳
写真には写っていないが左手に見事なレンズ雲を観測。硫黄岳山頂からは雪煙。
予想していたより圧倒的に早くから荒れて強風で進むのままならない中硫黄岳に登る。
後藤、西の背中から緊張と疲労がひしひしと伝わってくる。
硫黄岳山頂にて後藤、西を安心させるため看板を用いて、現在位置とルートを再確認させる。
風と雪とガス
硫黄岳を出発後、赤岳山荘への下降点をミスる。大分、手前で下降する。
去年も2月に八ヶ岳に来た佐々木1人にルートファインディングを任せ過ぎたのが過失であった。
悪天で頭が回っていなかった。
その後、ミスに気づいたものの登り返さず、トラバースで正規のルートを目指す。途中、沢を通過時はfixを張った。
ホワイトアウトでどこまでトラバースしたのかわからず下降ぎみに西方面に行く。
14時にホワイトアウトと1回生の体力精神が限界に達したため尾根の樹林帯にテントを張る。
設営後にスマホで現在位置を確認し、正確な現在位置を把握する。また、監督に連絡状況を説明する。
2/18(土) 天気:晴れ
3:20起床~6:00出発~8:40登山道復帰~9:50赤岳鉱泉~10:50行者小屋着~12:10行者小屋発(2回生と監督コーチのみ)~13:40行者小屋着
前日と打ってかわり晴れである。見えることがここまで心強いとは!
ガスっていない
fixを張り、沢を渡り、登山道に復帰する。
ここで迎えに来てくださった清水監督、野口コーチと合流
ご心配をおかけしました
その後は順調に行き、行者小屋へ
行者小屋
野口コーチにテント設営のコツと弱層テストを教えていただく。
本来、この日に赤岳主稜に登攀する予定であったが到着が遅れたため中止
2回生佐々木と坂本、清水氏、野口氏で明日の阿弥陀岳北西稜の偵察、赤岳主稜の概念を知るため文三郎尾根を登る。以下、3つの画像は文三郎より
↑阿弥陀岳
↑横岳
↑赤岳
行者小屋に戻り、明日仕事がある野口氏下山。おみやげにビールを頂く。ごちそうさまでした。
2/19(日)
天気:早朝地吹雪のち晴れ
3:30起床~5:35出発~7:00阿弥陀岳北西稜取り付き~10:20阿弥陀岳山頂着~10:45阿弥陀岳山頂発~11:35中岳沢の頭~12:15文三郎尾根~12:45テント場
パーティー:佐々木班(佐々木、西)、坂本班(坂本、後藤)
5:30出発のために2時間前に起きる。早すぎだ
取り付きへ向かう。
途中、後方から来る東北大に抜かされる。
ジャンクションピークまでの急登のほうが緊張した。両班とも1回生が落ちないようにコンテで進む。
↗取り付き
とりあえず、順番待ちをする。が、地吹雪が吹き荒れ寒い。まつ毛が凍る。
ここで、坂本と西の指先が軽度の凍傷になり痛がる。手袋が濡れていた。手袋を交換、手を動かし、復活。
取り付きにアンカー用のボルトがある。
北西稜登攀中より赤岳
途中途中、ハーケンやボルトがあるがいい感じのピナクルもあった。
阿弥陀山頂 赤岳をバックに撮る
先ほどは逆光だったので取り直す。
(額にゴーグルを着けているアホは筆者です。この時はゴーグルを額に着けると曇るなんて知りませんでした)
思っていたよりも登攀はeasyだったが環境が核心であった。とにかく寒い、ロープが凍るなど練習とは全く違う環境で辛かった。
阿弥陀下降 いい景色だ
中岳沢にて清水監督とお別れ。ありがとうございました!
今合宿のハイライト筆者謹製かつ丼。絵面は悪いが大変美味しかった。
2/20(月)天気 晴れのち小雨
3:30起床~5:50出発~6:55美濃戸山荘着~7:35美濃戸山荘発~8:35赤岳山荘着~11:20美濃戸バス停~11:45茅野駅~帰洛
今後、天気が荒れるとの予報であったので八ヶ岳のラウンドを諦めて下山。サクサク降りていく。
美濃戸山荘にてスパッツなど要らない装備を外す。
赤岳山荘にてバス待ちでお風呂に入り、ドリンクバーでコーヒーやココアを飲みまったり過ごす。
茅野からはバスで帰洛で終了となった。
本来は赤岳主稜、阿弥陀北西稜、八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳)ラウンドを予定していたが到着の遅れや天候不順で阿弥陀北西稜のみ行うことができた。
1,2回生のみの合宿で危なっかしい部分も多かったが改善点が明確になり、今後の糧となるだろう。
最後となりましたが支援に来てくださった清水監督、野口コーチありがとうございました。
文:坂本
一回生 後藤、西
OB 清水監督(2/18,19)、野口コーチ(2/18)
日程:2017年 2月 15~20日
山域:八ヶ岳
行程:離洛~茅野~渋の湯~黒百合平~天狗岳~硫黄岳~行者小屋~阿弥陀北東稜~行者小屋~美濃戸山荘~帰洛
2月八ヶ岳合宿の報告です。
前半、渋の湯~行者小屋までは1,2回生の冬山経験を着けるため縦走を、
後半、行者小屋~阿弥陀北西稜はバリュエーションの冬季登攀を行った。
2/15(水)天気:晴れ
22時に京都駅に集合し、23:25に京都駅G3バス乗り場より夜行バスで茅野に向けて離洛
2/16(木)天気:晴れのち風強し
6:50茅野駅着~7:30茅野駅発~8:10渋の湯着~9:00渋の湯発~11:45黒百合ヒュッテ着~12:10黒百合ヒュッテ発~13:05fix通過~14:25東天狗岳通過~15:35根石岳通過~15:40根石山荘着
6:50に茅野駅に到着、各自持参した朝食を頬張り、タクシーにて渋の湯まで移動。
渋の湯前でトイレやらビーコンチェックなどの準備をする。
林間を行く。 後藤が遅れる。後藤の後ろを行く筆者は後藤のおかげでペースが上がっていない事がバレず安堵する。30kg超のザックは160cmの筆者には辛い
黒百合ヒュッテ前にて後藤。天気が良く皆サングラスを着ける
後藤のサングラス姿がイカツい。大佐というあだ名が後藤に付けられた。
部員はこのあだ名を気に入り、 主に後藤を揶揄するときに「大佐ぁ~w」と呼ぶ。
中山峠より 眺望よし
東天狗岳に向かう途中に少し勾配のキツイところがあり、fixを張る。
当時は何も疑問に思わなかったが今思うと本当にfixを張った意味が分からない。
よくある斜度でナイフリッジな訳でもない。
1,2回生のみの初の合宿ということで安パイをとったのだろうか。
(手前左が西、右後藤、右のこちらを見ているのが佐々木)
無駄にかっこをつける西
風がまあまあ強く、東天狗手前の岩影で休憩
ちなみに、左の佐々木がgo-proを着けているが寒さで電池がイカれ動画は撮れていない。
大学の広報の企画でお借りしましたが動画が撮れず申し訳ございません。。。
根石岳山荘 強風のため山荘の風下にテントを張る。
テント内。夕食は鶏鍋、あっさりし過ぎて冬では物足りない。
天気予報では明日はお昼の12頃から荒れるようだ。明後日の朝に行者小屋で監督コーチと合流予定であったので5:30出発でお昼までに赤岩の頭直下の樹林帯に行くことにする。
2/17(金)天気:曇りのち吹雪
3:30起床~5:50出発~8:50硫黄岳~14:10登山より1つジョウゴ沢側の尾根2520m付近テント設営
起床から出発まで2時間20分。時間短縮が課題である。
朝から強風であった。コルであるから風が強くて当然だがそれを考えてみても荒れていた。
本来なら沈殿しても良かったが今合宿の主な目的が赤岳主稜と阿弥陀北西稜の登攀であり、そのサポートのために来てくださる監督コーチとの合流のため足早に行く。
目の前に硫黄岳
写真には写っていないが左手に見事なレンズ雲を観測。硫黄岳山頂からは雪煙。
予想していたより圧倒的に早くから荒れて強風で進むのままならない中硫黄岳に登る。
後藤、西の背中から緊張と疲労がひしひしと伝わってくる。
硫黄岳山頂にて後藤、西を安心させるため看板を用いて、現在位置とルートを再確認させる。
風と雪とガス
硫黄岳を出発後、赤岳山荘への下降点をミスる。大分、手前で下降する。
去年も2月に八ヶ岳に来た佐々木1人にルートファインディングを任せ過ぎたのが過失であった。
悪天で頭が回っていなかった。
その後、ミスに気づいたものの登り返さず、トラバースで正規のルートを目指す。途中、沢を通過時はfixを張った。
ホワイトアウトでどこまでトラバースしたのかわからず下降ぎみに西方面に行く。
14時にホワイトアウトと1回生の体力精神が限界に達したため尾根の樹林帯にテントを張る。
設営後にスマホで現在位置を確認し、正確な現在位置を把握する。また、監督に連絡状況を説明する。
2/18(土) 天気:晴れ
3:20起床~6:00出発~8:40登山道復帰~9:50赤岳鉱泉~10:50行者小屋着~12:10行者小屋発(2回生と監督コーチのみ)~13:40行者小屋着
前日と打ってかわり晴れである。見えることがここまで心強いとは!
ガスっていない
fixを張り、沢を渡り、登山道に復帰する。
ここで迎えに来てくださった清水監督、野口コーチと合流
ご心配をおかけしました
その後は順調に行き、行者小屋へ
行者小屋
野口コーチにテント設営のコツと弱層テストを教えていただく。
本来、この日に赤岳主稜に登攀する予定であったが到着が遅れたため中止
2回生佐々木と坂本、清水氏、野口氏で明日の阿弥陀岳北西稜の偵察、赤岳主稜の概念を知るため文三郎尾根を登る。以下、3つの画像は文三郎より
↑阿弥陀岳
↑横岳
↑赤岳
行者小屋に戻り、明日仕事がある野口氏下山。おみやげにビールを頂く。ごちそうさまでした。
2/19(日)
天気:早朝地吹雪のち晴れ
3:30起床~5:35出発~7:00阿弥陀岳北西稜取り付き~10:20阿弥陀岳山頂着~10:45阿弥陀岳山頂発~11:35中岳沢の頭~12:15文三郎尾根~12:45テント場
パーティー:佐々木班(佐々木、西)、坂本班(坂本、後藤)
5:30出発のために2時間前に起きる。早すぎだ
取り付きへ向かう。
途中、後方から来る東北大に抜かされる。
ジャンクションピークまでの急登のほうが緊張した。両班とも1回生が落ちないようにコンテで進む。
↗取り付き
とりあえず、順番待ちをする。が、地吹雪が吹き荒れ寒い。まつ毛が凍る。
ここで、坂本と西の指先が軽度の凍傷になり痛がる。手袋が濡れていた。手袋を交換、手を動かし、復活。
取り付きにアンカー用のボルトがある。
北西稜登攀中より赤岳
途中途中、ハーケンやボルトがあるがいい感じのピナクルもあった。
阿弥陀山頂 赤岳をバックに撮る
先ほどは逆光だったので取り直す。
(額にゴーグルを着けているアホは筆者です。この時はゴーグルを額に着けると曇るなんて知りませんでした)
思っていたよりも登攀はeasyだったが環境が核心であった。とにかく寒い、ロープが凍るなど練習とは全く違う環境で辛かった。
阿弥陀下降 いい景色だ
中岳沢にて清水監督とお別れ。ありがとうございました!
今合宿のハイライト筆者謹製かつ丼。絵面は悪いが大変美味しかった。
2/20(月)天気 晴れのち小雨
3:30起床~5:50出発~6:55美濃戸山荘着~7:35美濃戸山荘発~8:35赤岳山荘着~11:20美濃戸バス停~11:45茅野駅~帰洛
今後、天気が荒れるとの予報であったので八ヶ岳のラウンドを諦めて下山。サクサク降りていく。
美濃戸山荘にてスパッツなど要らない装備を外す。
赤岳山荘にてバス待ちでお風呂に入り、ドリンクバーでコーヒーやココアを飲みまったり過ごす。
茅野からはバスで帰洛で終了となった。
本来は赤岳主稜、阿弥陀北西稜、八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳)ラウンドを予定していたが到着の遅れや天候不順で阿弥陀北西稜のみ行うことができた。
1,2回生のみの合宿で危なっかしい部分も多かったが改善点が明確になり、今後の糧となるだろう。
最後となりましたが支援に来てくださった清水監督、野口コーチありがとうございました。
文:坂本
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