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立命館大学山岳部ブログ
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2017年8月2日~17日
(前半戦:2日~9日、後半戦:10日~17日)
山域:北アルプス
参加者:3回生佐々木優太(リーダー)、坂本(サブ)
     2回生後藤(医療)、西(気象)
     1回生杉山(
食料、前半戦のみ参加)、村田(記録)
    OB 清水監督(8/5,6)

どうも、骨折で練習に参加できない坂本です。
遅くなりましたが時間ができたので夏合宿の報告です。
去年に続き、登攀と縦走をいっぺんにやってしまう合宿にしました。その方が交通費と移動時間を節約できるので…
剱岳での登攀を前半戦8/2~9、日本海(親不知)までの縦走を後半戦8/10~17とした。全体で14泊(全てテント泊)16日であった。
 今回は前半戦を書く
8/2  京都→離洛(夜行バス)
8/3  富山→室堂→
別山乗越→真砂沢小屋(BC)
8/4 真砂沢BC→熊の岩右股付近→雪訓→真砂沢BC
8/5 A班 真砂沢BC→長次郎谷→6峰Aフェース魚津高ルート→5・6のコル→真砂沢BC
        B班 真砂沢BC→長次郎谷→6峰Cフェース剣稜会ルート→A・Bのルンゼ→真砂沢BC
8/6 A班 真砂沢BC→長次郎谷→6峰Cフェース剣稜会ルート→5・6のコル→真砂沢BC
        B班 真砂沢BC→長次郎谷→6峰Aフェース魚津高ルート→5・6のコル→真砂沢BC
8/7 真砂沢BC→源次郎尾根→剱岳→長次郎のコル→長次郎谷→真砂沢BC
8/8 台風直撃のため真砂沢BCにて沈殿
8/9 真砂沢BC→別山乗越→雷鳥沢→雷鳥沢キャンプ場

8/2(水)京都→離洛
21:00 京都駅集合→23:15 京都駅発(夜行バス)

この日は午前中に体育会総会、午後から体育会のボランティア活動(内容:琵琶湖湖岸での外来種の草を駆逐する)があった。
7/31まで試験で荷造りの時間が少ない中、更にボランティアで追い込むという素晴らしい精神が発揮された。
全員、ダッシュで帰宅、ザックを担いで無事予定通り21時集合!とはならなかった。皆、遅刻し22時になんとか全員集合できた。合宿メンバーはボランティアを断った方がよかったな…。
いつも通り、京都駅G3からバスで富山へ出発した。


8/3(木) 晴れ
5:50 富山駅→6:10 富山駅→7:40 立山駅→8:40 室堂着→9:30 室堂発→(10:20~10:40) 雷鳥沢ヒュッテ→11:25 休憩→(12:32~45) 別山乗越→(13:38~50) 剣沢キャンプ場→(14:35~45) 雪渓出合前→16:18 真砂沢ロッジ→17:30 夕食→19:10 就寝

バスが富山駅前に到着する。今回は全員よく眠れたらしい。半袖のため少し肌寒く、顔を洗っていないため不快、始発に乗るため急いで電鉄富山駅へ向かう。いつも通りである。筆者にとって3年目の夏合宿に来たんだと改めて認識する。


寺田にて電車の通過待ち 
立山駅~美女平~室堂へと出来るだけ寝るようにして移動する。夜行バスで寝れたといっても眠い。

室堂に到着。相変わらず、人が多い。一気に2450mまで標高を上げたので涼しい。室堂のコインロッカーに後半の食料をデポし、出発

晴れ! 気持ちがいい

長期合宿初参加の1回生杉山・村田は景色を楽しんでおり、余裕が見える。


水が冷たく、おいしい

雷鳥沢には若干雪が残っていた。

順調に進む。今日は真砂沢BC(ベースキャンプ)へ移動するだけなので特に書くこと思い浮かばない。

剣沢キャンプ場  冬季文登研で筆者と同じ班であった東大スキー山岳部岸本と防衛大山岳の只野と会う。また、講師であった富山山岳警備隊の小高さんに挨拶をする。

真砂沢小屋へ下る下る。

真砂沢BC到着 30kgを超える荷物で1回生はバテたようだ。真砂沢は雪渓の下にあるので寒い。シュラフに潜って寝る。このときはここで5泊すると信じていた。


8/4(金) 晴れ時々曇り
3:45 起床→4:10朝食→5:05出発→(5:35~45) 長次郎出合→7:00 熊ノ岩手前→7:20 雪訓(歩行技術)→8:10休憩→8:30 雪訓(歩行技術・滑落停止)→12:00 3回生
6峰偵察、1・2回生雪訓(FIX構築)→12:45休憩→12:55 雪訓終了、撤収→14:10 真砂沢BC→16:30 夕食→18:00 就寝

雪渓を安全に歩行するために、冬用に長次郎谷で雪訓を行う。
主に1回生にアイゼン歩行、滑落停止、支点構築、fix構築を行った。
 
上図の右にいるパーティーは今日剣沢から真砂沢に移動してきた東大スキー山岳部である。


ロープに確保されながら滑落停止訓練をする村田(黄緑のアウター)
午後から1・2回生にfix構築を任せて、優太と筆者は6峰の偵察へ向かう。

右からA,B,C,Dフェース Cフェース剣稜会の取り付きは雪が多く、本来の取り付きへ行くのは厳しそうであった。 雪訓が終わり真砂沢へ戻る。

真砂沢BCへ戻る。すると嬉しいことに小屋のおっちゃんに去年度の残りの食料を頂く。でっかいカレーのレトルトやらα米やら缶詰やらインスタントラーメン。思わず、筆者は西と万歳三唱をする。ほんと食料担いでこなくてもよかったのでは…と思うくらいの量。夕食前にparty開催!!
サンマの昆布巻、サバの水煮を初めて食べ、こんなにおいしいのかと驚く。

おやつにレトルト食品を食べた後、すぐ夕食準備をする。余裕で夕食も食べられた。
お腹一杯で気持ちよく寝る。


8/5(土) 晴れ時々曇り
2:45起床(A班)→3:10起床(B班寝坊)→3:20朝食→4:00出発→(4:36~4:45)長次郎出合
<A班>メンバー:佐々木(リード)、西(フォロワー)、村田(ミッテル)
6:00 Aフェース魚津高ルート取付→6:37 登攀開始→8:29 Aフェース頭→8:45 下降開始→9:30 5.6のコル→9:40 Aフェース魚津高ルート取付
〈B班〉メンバー:坂本(リード)、後藤(フォロワー)、杉山(ミッテル)
6:12 Cフェース剣稜会取付→6:48 登攀開始→7:40 1ピッチ目→8:18 2ピッチ目→9:20 3ピッチ目(RCCルートへ)→10:12 Cフェースの頭→10:45 下降開始→13:00 A・Bのルンゼ
→13:10 A班と合流、撤収→14:40 真砂沢BC→18:00 就寝

気持ちよく寝すぎた。
B班寝坊である。今回の合宿では4テンを二つ持っていっており、A,B班分かれて使い、1日交代で食事の準備をしていた。この日の朝食担当は筆者を含むB班。様子を見に来たA班にたたき起こされる。すみませんでした。

この日の夜中に清水監督が真砂沢に到着し、八ツ峰登攀をサポートしてもらう。
熊の岩周辺でA班、B班に分かれ清水監督は始めB班の取り付きを見て、その後、A班を取り付きから見てもらう。
まずはA班の写真から紹介
Aフェース魚津高ルートを登る。

1P終了点から下方を撮影

1Pを登る西

頭にて村田 

快晴 絶好のクライミング日和である。

頭にてCDのジャケットみたいな写真を撮るA班

続いてB班

Cフェース剣稜会ルート取り付きへと雪渓を登る 奥の窓は池ノ谷乗越

剣稜会の本来の取り付きが雪で取り付き辛いので左回りのクラックから登る。
これが難しく杉山が登れず、時間がかかる。結局、清水監督のアドバイスで本来の取り付きへ雪と岩の隙間を通って移動し、登れた。
最初から本来の取り付きから登れば良かった。岩質は脆い所が多く、終了点が取りづらかった。

靴づれを我慢して1Pを登る杉山 上に坂本と後藤

村田がAフェースの頭撮ったCフェース この写真の中にB班がいる…はず。自分は見つけられなかった。
剣稜会の途中で右にそれて、本来のルートに復帰するのに想定外に時間と体力を消費する。頭の下降は左(東)に行って三の窓雪渓に出るのを恐れて、右に行き過当初5・6のコルに下りる予定だったがA・Bのルンゼに下りてしまった。この後、A班と合流。2時間以上待たして申し訳ございませんでした。。。
この日までにできた靴づれとクライミングのため杉山が疲れたようだ。

真砂沢BCに戻ると雪渓でチンチンに冷えた清水監督からの差し入れのビールとコーラで乾杯をする。前日に小屋の主人から貰った缶詰をあてに飲む。最高である。

8/6(日) 晴れ時々曇り
2:45 起床→3:55 出発→(4:20~25)長次郎出合
<A班>メンバー:佐々木(リード)、西(フォロワー)、村田(ミッテル)
6:35 登攀開始→6:58 1ピッチ目終了→7:04 2ピッチ目→7:46 3ピッチ目→8:16 4ピッチ目→8:55 5ピッチ目→9:20 Cフェース頭→9:40下降開始→10:37 Aフェース魚津高ルート取付
〈B班、杉山休み〉坂本(リード)、後藤(フォロワー)
5:52 Aフェース魚津高ルート取付→6:25 登攀開始→7:10 1ピッチ目→8:05 2ピッチ目→8:25 Aフェースの頭→9:00 下降開始→9:45 Aフェース取付
→10:37 Aフェース取付にてA班と合流→11:15 撤収→11:45 長次郎出合→12:05真砂沢BC→15:20 夕食→17:30 就寝

朝、前日の疲れ、靴づれのため杉山はBCにて休憩日に決定
この日、清水監督はA班、B班の取り付きを見守り、写真を撮ったのち月曜日の仕事のため剱岳に登り、帰宅された。忙しい中来てくださりありがとうございました。

今回もまずA班剣稜会から紹介

1P終了点より下方

剣稜会名物 高度感たっぷりリッジ 写っているのは村田

リッジ通過西

午前中は晴れ

前日に続き頭にて記念撮影 カッコつけてるなぁ
続いて、B班魚津高ルート

清水監督に撮ってもらった写真 カッコいいなぁ(自画自賛)

リードは筆者のため似たような写真を連続で貼る。
正規のルートを登ると昨日のルートミスした剣稜会より圧倒的に簡単であった。これなら杉山も来れたな。
順調に登り頭にて記念撮影。昨日のA班のCDのジャケットのような写真が羨ましかったので真似をした。




頭での記念撮影 なんか違う…こう臨場感がない…まるで下界での写真のようだ…。

後藤のソロ写真にいたっては観光客のようなたたずまい。残念すぎる。



Aフェースの下部の岩屋にて合流 昨日に比べて大分早く終わった。
真砂沢BCに戻るとインスタントラーメンとレトルトカレーpartyをした。

8/7(月) 晴れ後曇り
1:45 起床
2:55 出発→(3:43~55) 源次郎取付→(5:55~6:05) 休憩→7:05 Ⅰ峰→7:48 Ⅱ峰→9:15 劔岳→10:02 下山開始→(11:40~50) 長次郎のコル→(12:20~30) 熊ノ岩→14:20真砂沢BC→15:30 夕食→17:45 就寝

 ここ数年、異常に時間がかかったり剣沢雪渓が不安定で取り付けなかったりと敗北が続いていた源次郎尾根にけりを付けると息巻いて行く。
  夜が明けるよりずっと前から行動を開始する。サクサク進み、目印の岩のある取り付きに着く。

最初の岩 お助けロープがあったのですんなり登る。

2個目の岩場 上回生はロープなしで登り、1回生は確保ありで登る。上図は村田

杉山

2回生後藤。??、謎の笑顔よ。

1峰に向けて登る登る。

お、何かいるぞぉ

あ、あれは岩仙人か?!
いいえ、あれは西です。


1峰通過
1回生にも楽しんで登る余裕があるようで楽しみながら行く。

Ⅱ峰懸垂下降地点にて

  黒部ダム建設時に現場から拝借して、設置された懸垂下降地点の鎖。(ただの噂です)

順に下降していく。 少年西

疲れるとふてこくなる村田 後半戦でふてこさが増すことをまだ知らない

筆者坂本

靴ずれ杉山

二浪後藤

主将佐々木優太
Ⅱ峰下降後は剱本峰に向けて登るのみ。

剱岳本峰到着

剣沢、室堂方面

後半戦、縦走の後立山がずっと見えるがゴール地点の親不知は見えない。

記念撮影  写真も撮ったのでサッサと降りたかった。が、今日までの大学の事務作業があり、電波の通じるここで作業をする必要があった。(真砂沢は電波不通)
 山頂で30分以上じっとしていると寒さで応えた。まさかの難所であった。

この後、長次郎のコルから長次郎谷を下降していく。
このルートは測量隊の柴崎氏や長次郎氏が剱岳登頂を成し遂げたルートというのを下山に読んだ「剱岳点の記」で知る。今度はルートで登りたいな。もちろん、最後の岩場は裸足である。
 
 コルより長次郎谷下方をみる。
  真砂沢BC到着。この時点でも僕らは盲目的に明日は雷鳥沢キャンプ場で寝るんだと信じていた。

8/8(火) 大雨
4:15 起床→4:40 沈殿決定→15:30 夕食→16:30 ミーティング→18:00 就寝

やはり、大雨。台風直撃。天気図でわかっていた。こうなることを。しかし、雷鳥沢に行ってお風呂に入るという希望が失ったショックは大きい。
 大雨でテントの下から浸水してきたり、入口のチャックから雨漏りしたり。
沈澱はつらい。まさかの真砂沢BC6泊である。

8/9(水) 雨後晴れ
2:45 起床→4:10 出発→6:05 雪渓から陸地へ→(7:07~15) 剣沢キャンプ場→(8:05~15) 別山乗越→9:45 雷鳥沢ヒュッテ→16:30 夕食→19:00 就寝

昨日より雨は弱いと言っても雨は降っている。どんよりした気分で雷鳥沢を目指す。

剣沢キャンプ前。寒い。パンツまでびしょびしょ。早く風呂に入りたいと願う。

雷鳥沢を下っていると雷鳥を見つけた。悪天候になると雷鳥を見かけるというがほんとのようだ。
雷鳥沢キャンプ場にテントを張って、みくりが池温泉に入った。本当に天国であった。体に湯が沁みる。
1週間風呂に入らないと1回目の洗髪では泡立たない。筆者が泡立つようになったのは3回目であった。すると、2回目で泡立った佐々木は汗の質の良さを主張してきた。いつも通りだ。

室堂で後半戦には必要の無い登攀具などを郵送にて送り返す。
雷鳥沢キャンプ場に戻るとなんと晴れてきた。

久しぶりの青空。立山がきれいに見えた。景色を楽しむのと並行して、濡れたテントや靴などを干す。

せっかくの晴れなので外で夕食を食べた。

立山をバックにカッコつける佐々木 いつも通りだ

インスタ映えしそうな写真を目指す筆者 目をつぶる事がインスタ映えへの一歩だと考える。

並ぶテント
前半戦が終わりを迎え、後半戦に行く前に各自親に無事の連絡をいれたりした。

これにて1週間の前半戦を終わる。
次は、室堂~五色~針ノ木~親不知への縦走:後半戦である。


文:坂本
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