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立命館大学山岳部ブログ
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    期間:2月5日~9日
参加者:野口、福井、渡辺
    記録:渡辺

報告遅れてすみません。 八ヶ岳で行った2月合宿について報告します。

 2
5日 晴れ (アプローチ)

 お昼過ぎに茅野駅につくと雪はまったくなく駅から見える八ヶ岳も雪が少なかった。

OBの小林さんが茅野駅まで迎えに来てくれた。そして小林さんの車で美濃戸山荘連れて行ってもらった。渡辺のスパッツが見つからないため小林さんがスパッツを貸してくださった。(後に寄付してくださいました。)本当にありがとうございました。2時間ほどかけて赤岳鉱泉に着く。赤岳鉱泉の大きな人口氷壁があり何人かのクライマーが登っていた。テントを張りとても天気がよかったので夕食までのんびりとした時間を過ごした。夜になって山小屋の管理人さんがテントの場所代を払うよう催促しにきた。料金の高さに驚きつつもなんとか払った。

山小屋価格には恐れ入った日であった。

 

 
  2
6日 晴れ(赤岳、横岳、硫黄岳の周回縦走)


 まず赤岳を目指してひたすら登る。アタックザックだけを背負っているので前日と比べ歩きやすかった。しかし頂上に上がるにつれて風が強くなってきた。特に稜線上に出た時はピッケルを持っていなければ危なかった。あとで野口さん曰く「ロープを出そうかと思った」。そのくらいの強風であった。赤岳の頂上に登った時富士山が見えた。とてもきれいであった。赤岳を登った後は横岳を目指した。所々正確にアイゼンを雪に蹴りこみながら進まないと危ない場所もあった。依然と風は強かった。横岳に登った後は硫黄岳である。硫黄岳はこれまでと比べてのっぺりしているという印象であった。硫黄岳から赤岳鉱泉までが一番長く感じた。下りが急な所もあり神経を集中させて下った。途中滑落しそうになった時もあったがなんとか無事であった。赤岳鉱泉に戻ってくるとほっとしたのを覚えている。赤岳鉱泉から見る八ヶ岳はとてもきれいであった。天気もよくその頃になるとほとんど雲がなかった。夕食までそれぞれのんびりとした時間を過ごしたのであった。

 


2
7日 快晴 (ジョウゴ沢でアイスクライミング)


  1
回生二人は初めてのアイスクライミング。とても天気がよくアイスクライミングにはもってこいの天気であった。一回生が初めてということなのでジョウゴ沢の右股の比較的小さな滝で主将が一回生にクライミングの方法を指導。最初はアックスが氷に刺さらず何回もアックスを振り、そして何度も氷を砕いていた。しかし練習していくうちに二人ともコツをつかんできた。最初は氷壁の半分も登れていなかったのだが徐々に距離を伸ばしていった。最初に福井が登り切ると、渡辺も何回か失敗しながら何とか登りきった。主将はひたすら二人を見守ってくれていた。天気がよく気温も高かったため氷がどんどん溶けていた。

12時を過ぎた頃に別の壁を目指し出発した。乙女の滝の左の小滝にターゲットを決め主将がまずトップロープを張るため登った。しかしセルフをとる場所がかなり遠くにあったため登る時間がかかったため主将以外は登らなかった。時間的に鉱泉に帰ったほうが良いということになりこの日はこれで終わった。

 

 

28日 曇りのち晴れ(ジョウゴ沢 乙女の滝)


 この日は朝から曇りで悪天候。外がいっこうに明るくならないため出発時間を延ばした。出発ごろになると雪もふってきた。乙女の滝についた頃には雪がかなり強く降っていた。最初に主将がのぼり渡辺がビレーをした。前日と比べてかなり長い壁だったので登る時間も前日の
2倍はかかったのではないだろうか。ビレーをしている間手と足が凍りそうだった。主将が登り終わったあとは福井が挑戦。順調に登って行った。しかし、登り終わったとき福井は寒さでかなり手が痛かったらしかった。続いて渡辺が挑戦。福井の言うとおり途中から手が寒さで凍りついたようになってきた。アックスを握っているためアックスの金属の冷たさが手にくるのであった。頂上に着いた時は本当に手が痛かった。渡辺が登り終わった後主将も福井も本当に寒そうにしていた。この日はこれでクライミングは終わろうということになり11回だけ登り鉱泉に帰った。ところが!!!鉱泉に帰る途中から雲が晴れてきてさっきまでの吹雪がうそのようになくなり青い空が見えてきた。「まぁ、一時的に晴れてきただけだよ」と3人ともいっていたが、鉱泉に着くころにはほとんど雲がない快晴になっていた。3人とも「信じられない」の一言だった。まだ12時前だったので外でコーヒーを作りこの“信じられない”天気を味わいながら飲んだ。それでもまだまだ時間があるので3人で中山展望台にいった。渡辺が一人ちがう道を行ったため他の二人が心配して「まさか遭難したのでは。」と不安を与えてしまったがなんとか渡辺が主将を見つけ大騒ぎにはならなかった。この日の夕食は福井が持ってきた餃子であったが見た目が野沢菜漬けのようになっていた。「どう料理しよう?」と悩んだ末、大きな一つの塊になった“野沢菜漬け”をつみれのように分け煮た。これがとてもおいしかった。大発見である(笑)

次の日がハードなためこの日はいつもより少し早めに就寝した。

 


2
9日 晴れ (硫黄岳、天狗岳の縦走下山)


 すべての荷物をまとめテントを片付けた。今回は始め渡辺が先頭を歩いた。硫黄岳のすぐ近くまで歩いたが、ペース配分がむちゃくちゃで途中から息が切れ歩く速度も遅くなった。途中何度も道を間違えていた。もっと地図を見ておくべきであった。渡辺の次に体力的に余裕のある福井が先頭に立った。硫黄岳に着く直前に朝日が見えた。とてもきれいであった。このころになると渡辺は体力が付いていかずだいぶペースが落ちていた。硫黄岳からはのっぺりとした坂が続いていた。あまり景色を楽しむ余裕はなかったが美しかった。何とか天狗岳まで登ると。あとはほとんど下りであった。主将は靴にスキー板をつけているかのようにスイスイと下って行った。あっぱれである。下りも下りで本当にきつかった。

そして体力的に限界に近づいたころようやく渋の湯温泉に到着。昭和の映画に出てきそうな温泉であった。タクシーで茅野駅へ行きそこからバスで深草まで帰った。バスの中で今回の合宿のことを思い返した。厳しいことも多くあったが確実に思い出に残る合宿であった。最後に車で我々3人を送ってくれスパッツも寄付していただいたOB小林さん、そして何から何までこの合宿を支えてくれた主将に感謝したい。本当にありがとうございました。

 

赤岳鉱泉から 大同心、小同心が黒い


赤岳頂上手前


赤岳展望荘から横岳方面


ナイアガラの滝


フィギュアフォー決めてみました


乙女の滝


一瞬にして白くなりました


天狗岳手前


天狗岳頂上

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